山田功先生の講演がありました

本日(2024年11月2日)、刈谷市歴史博物館にて「雪の結晶の科学ー『雪華図説』と私」と題した山田功先生(物理)による講演があり、分部美和子先生、平井哲君(2組)、望月資康君(12期生)および奥村厚子さん(12期生)と一緒に聴講してきました。

山田功先生は中谷宇吉郞の雪の科学館 友の会の会員で、若い頃から科学的見地から雪の結晶に関心を持たれ、その一方で雪の結晶のデザインにも興味を持ち、多くの雪の結晶に関する品々の収集を続けられておられます。ちなみに中谷宇吉郞は東京帝国大学に在籍時に物理学者である寺田寅彦に師事し、北海道帝国大学にて世界で初めて人工雪の製作に成功した方です。

山田先生が昭和43年(1968年、27歳の頃)に、日本で初めて雪の結晶を顕微鏡で観察した刈谷生まれの土井利位(どいとしつら)が20年間の観察結果をまとめた「雪華図説」(土井利位が雪の結晶を「雪華」と命名)に出会ったのが、雪の結晶に興味・関心を寄せた始まりだったようです。

「雪華図説」とのこれまで関わり、日本物理学者であり、雪学者である小林禎作(こばやしていさく)との出会い、古書の博物館 西尾市岩瀨文庫に残る「雪華図説」、名古屋市蓬左文庫に残る「雪華図説」、渓斎英泉の浮世絵「妙見の松」に描かれた雪の結晶模様などなど、豊富な写真と資料をスクリーンに投影しながらの先生の講演は、私達を雪の結晶の魅力に引き込ませるものに十分で、1時間の講演時間はとても短いものでした。


文責:鷲見 章(2組)